王室のモーニングジュエリー

天然石のジェット(和名:黒玉)は、旧石器時代より人類が身に着けていた有機質の黒い宝石です。 遥か古代に堆積した石炭層の中から見つかる木の化石で、主な成分はダイヤモンドと同じ炭素です。 掘り出されたままの姿ではけっして美しい宝石とは言えませんが、 職人の手によって削りだされ、丁寧に磨き上げられることで、しっとりとした艶が生まれます。 この輝きは経年では失われず、出土した古い時代のジェット製品も、曇ることなく作られた当時の美しさを、今もなお保っているそうです。 「漆黒の輝き」と表現される格調高く奥ゆかしい輝きは、職人の熟練した技術によるものなのです。

ジェットを愛用した人物の中で最も有名なのが、英国のビクトリア女王です。 ビクトリア女王は、愛するアルバート公を亡くしてから、喪服の緩和令までの20年以上に渡って、謁見する女性たちにジェットを身に着けることを奨励しました。 こうしてジェットは、故人を偲ぶ服喪用の装身具、モーニングジュエリーとしての地位を確立し、現在、日本の皇室においても使用されています。

ジェットの指輪
ジェットの指輪

オニキスなど黒い宝石は幾つかありますが、なぜジェットが故人を偲ぶ女性に長く愛されるのか、触れてみるとわかります。 「黒い琥珀」とも言われるジェットは、肌あたりが優しく温かみのある質感で、大変軽量です。 大切な人を亡くした悲しみは、その日その瞬間だけで終わるわけではありません。 フォーマルな場だけでなく、普段使いとして長期間に渡って身に着けていても、体に負担が少ないので、ずっとあなたの傍らに寄り添うことができるのです。

年代が移り変わっても繰り返し流行するジェットですが、100 年ほど前に原石が枯渇し、幻の宝石と呼ばれるほどまでに貴重なものとなってしまいました。 しかし近年、幾つかの鉱山から、再び上質なジェットが採掘されるようになり、弊社にも上質な艶と光沢をもつジェットが入荷されてきました。

ジェットのペンダント
ジェットのペンダント

弊社の製品で使用するジェットは、希少性の高いジェット原石の中でも高品質な『ジュエリークォリティーの3%』、 更にその中でも高密度の艶・照りのあるジェットを約20年の付き合いのある専門業者より輸入し厳選して使用しております。 密度が低く不純物が多い原石を使用してしまうと、ヒビ割れをしやすく、色や照りも悪くなってしまうからです。 一粒一粒、厳しい目で厳選して入荷した美しいジェットではありますが、天然の素材ですので再び原石が枯渇してしまった場合、入荷が難しくなります。 現在の高品質なお品物を、なるべく多くのお客様のお手に取って頂きたいと思いますので、ご質問やご不明な点などがあれば、お気軽にお問い合わせください。 高貴さの中に、思慮深さを感じさせる黒い宝石ジェット、弊社では品質に自信をもってお客様のお手元にお届けいたします。 お客様に良いお品を長くご愛用頂けるように、購入日から10年の長期保証を行うことに致しました。 もし、糸が切れてしまったり、何らかの理由でジェットが割れてしまった場合、保証書をお見せ頂ければお直しを致しますのでご安心ください。

また、美しいだけではなく、大変軽量で、長時間身に着けていても体に負担が少なく感じられます。 ですのでデザインによっては、フォーマルな場だけでなく、普段使いにもご利用頂けます。 ネックレス、イヤリングまたはピアス、指輪、お念珠と、様々な商品をラインナップしております。 お品物は、ご注文をお受けしてから製作を開始いたしますので、ネックレスの長さや、使用する金属、お念珠のふさの色などトータルでご用意することもできます。 お客様のためだけに作られたお品物となりますので、いっそうの愛着を感じて頂けることと思います。

ビクトリア女王の愛した黒い宝石は、古来より特別な力が宿っていると信じられてきました。
大切な方を喪った深い悲しみに寄り添い、心が癒えるその日まで傍で見守ってくれることでしょう――